吹きガラス熱・・・
1000度を超えて融けた
熱いガラスに出会ったのは20代
巻き竿に融けたガラスを巻き取るのは容易くなく
もたもたすればするほど手も顔も熱さは増し
始めた頃は手は赤く腫れた
やがて吹竿にガラスが巻き取れるようになり
「ふぅ〜っ」と吹くとガラスはシャボン玉のように膨らみ
私の「ふぅ〜っ」はグラスと云うカタチに生まれる
炉内の坩堝に融けた熱いガラスには
冷たいガラスとは違う「何か」が潜んでいる
その正体は時には女神で在ったり悪魔で在ったり
吹きガラスに嵌った正体を探しに
まだまだ吹きガラスの日々はつづく